※二の丸御殿では、現在、大広間、黒書院の全体および白書院の一部を、模写障壁画とはめ替えています。 原画は、「築城400年記念 展示・収蔵館」で保存し、不定期に公開しています。
重要文化財二の丸御殿障壁画は、制作から400年近くを経て絵の具の剥落や褪色、紙の劣化・損傷が進んでいます。 二条城では、現在、障壁画を永く保存するために、古色復元模写と原画の保存修理の二つの事業に取り組んでいます。
古色復元模写とは、伝統的な素材と技術を用いて制作当初の姿を復元し、御殿に調和させるために、一定の古色をつける二条城独自の模写方法です。 二条城の障壁画模写は、昭和47年以来、日本画家の方々が伝統的な材料と技法を用い、日本美術史の専門家の監修の下に、当時の姿を復元するために慎重な検討を重ねて制作しています。 模写事業は、原本の保存だけでなく、伝統的な絵画技術の伝承という大きな役割も担っています。 完成した模写障壁画は順次原画と嵌め替えています。現在、二の丸御殿大広間、黒書院の嵌め替えが完了し、白書院の一部も嵌め替えを行っています。
二条城では、平成13年度から国の補助を受けて障壁画修理保存事業に着手しています。 平成14年度からは、黒書院の障壁画修理を行っています。平成18年度からは、規模を拡大して年間20面前後の修理を行っています。 重要文化財だけで1000点近くある障壁画修理には膨大な時間と経費がかかりますが、貴重な文化遺産を次代に伝えるために着実に事業を継続していきます。 修理を終えた障壁画は、「築城400年記念 展示・収蔵館」で順次公開する予定です。