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 トイレで赤いオシッコが出たら、誰だってびっくりします。あわてます。

 さあ大変、すぐに病院に行かなくちゃあ、て。


赤いオシッコ血尿の話

 でも、とにかく、まず落ち着いて。

病院に行くのは、このトピックスを読んでからでも、いいかも知れませんよ。

急いで受診した方がいいか、ゆっくりでいいかも、全部書いてありますからね。


 赤いオシッコ(尿)・・・そう、それは、あなたが考えられた通り、オシッコ(尿)に血が混じっている血尿かも知れません。

 尿(オシッコ)は腎臓で作られ、尿管という管をとおり、膀胱に一旦たまったあと、尿道をとおって身体の外に出されます。

 左の図を見て下さい。この経路のどこから出血しても、血尿になります。

 でも血尿は、「赤いオシッコ」として目に見える肉眼的血尿だけではありません。

 目で見ても赤く見えないけれど、顕微鏡で検査すると血液の細胞(赤血球)がみられる顕微鏡的血尿もあります。自分で見ても赤くないのに、健康診断で「尿潜血が出ています」といわれるのは、顕微鏡的血尿の方です。

 血尿を来たす病気には、いろいろあります。

●腫瘍:腎癌、腎盂(じんう)癌、尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、尿道癌など

●結石:腎結石、尿管結石、膀胱結石など

●感染症:腎盂(じんう)腎炎、膀胱炎、前立腺炎など
  主に細菌が原因となりますが、ウイルス性や結核性のこともあります。

●感染以外の膀胱炎
  ・放射線性膀胱炎(子宮癌に対するコバルト治療後など:数十年たってから発症することもあります)
  ・薬剤性:一部のアレルギーの薬の副作用で、膀胱出血を来たすことがあります。また、抗がん剤の一部で、膀胱出血を来たすこともあります。

●外傷

●血管異常:腎臓の血管の走行の異常など。

●腎下垂(遊走腎):体位や呼吸によって、腎臓が上下におおきく動く状態。

●腎臓内科的疾患:腎炎など、腎臓の機能にかかわる疾患です。

●内科疾患による出血, 凝固障害

●過度の運動によるもの

●諸検査を行っても原因不明のものがあります。これらについては特発性腎出血ないし良性血尿と診断し、経過をみていく事になります。

 こんなにたくさん、悪性疾患(癌)から良性疾患(癌以外の疾患)まで、いろいろな原因があるのです。しかも、良性疾患でも早い治療が必要なものと、無治療で様子をみるだけでよいものもあります。

 症状によって血尿の原因をみつけられることもあります。例えば、突然どちらかのわき腹が痛くなり、血尿が出た場合は尿管結石が考えられます。でも、たいていの場合は、すぐに原因の診断はできません。いくつかの専門的検査が必要になります。

 
 
 その上、オシッコが赤く見えても、血尿でない場合もあります。

暑い時などは脱水傾向となるため尿が濃くなり、血尿のように見えることがあります。

●肝臓や胆のうの病気でビリルビンという物質が尿に排泄され血尿のように見えることもあります(この場合は早急に内科を受診する必要があります)。

薬剤の成分が原因で、血液が混じっていなくても赤く見えることもあります。

 便秘のくすりの一部、解熱・鎮痛薬の一部,ビタミン剤の一部,抗痙攣薬の一部,骨格筋弛緩薬の一部で、尿が赤色を呈することがあります。

●便座に座って尿をした後、便器が赤くなっている場合は、肛門出血や、女性の場合、性器出血の場合もあります。

●男性の下着に血液が付着している場合、陰嚢(いんのう)のできものからの出血が原因であったりすることもあります。

 ただ、どんな場合も、自己判断で「これは大丈夫だ」と判断してはいけません。早めに泌尿器科専門医を受診することをおすすめします。

さて、ではどんな時に、緊急で受診しないといけないのでしょうか。

緊急に受診しないといけないのは

血尿の原因の検査

検診で“尿潜血あり”と指摘されたら

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以上述べましたように、血尿は、様々な病気のサインとなる“赤信号”です。

繰り返しますが、血尿を来す疾患は多岐にわたりますので、自己判断は禁物です。

一旦血尿が消えても、もとの病気は治っていない場合も多いので、必ず専門医を受診されるよう、お勧めします。


 

今回のトピックスの執筆は、泌尿器科の吉田 浩士先生でした。


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