京都市電北野線記念碑

KA033

きょうとしでんきたのせんきねんひ
石碑(0009998)石碑周辺(0007959)

 昭和36(1961)年7月31日に廃止された京都市電北野線は,京都駅を起点とし,西洞院通,四条通,堀川通,中立売通を経て北野に至る,廃線時では京都市電唯一の狭軌路線であった。もともと京都電気鉄道会社が明治28(1895)年9月24日に堀川下立売から堀川中立売に至る路線を敷設し,既に敷設されていた京都駅前附近から木屋町通を北上し,二条通,丸太町通,下立売通を経て堀川下立売に至る路線と結んだことが北野線の始まりである。その後路線の新設・延長を重ね,明治38(1905)年12月28日に廃線時とほぼ同じ京都駅から北野下ノ森への路線が開通した。明治45年には北野まで延長され北野線は完成をみた。京都電気鉄道は大正7(1918)年に京都市に買収され,北野線も京都市電として再出発した。この碑は北野線の廃止を記念するものである。
 なお,この碑の位置は廃線時の終点北野停留所の位置を示すもので,市電今出川線が千本今出川から北野紙屋川町まで延長された昭和32(1957)年までは,北野天満宮の東側まで路線が延びていた。

所在地上京区今出川通御前東南角
位置座標北緯35度01分40.8秒/東経135度44分10.5秒(世界測地系)
建立年1971年
建立者鉄道友の会京都支部
寸 法高95×幅18×奥行16cm
碑 文
[西]
京都市電北野線記念碑
[南]
北野線(京都駅北野間)は明治二十八年九月二十四日京都
電気鉄道により開通昭和三十六年七月三十一日の廃止
まで日本最古の電車の面影を伝えて活躍した。
[北]
昭和四十六年七月三十一日
     鉄道友の会京都支部
調 査2002年2月6日
備 考この碑の解説は旧データを全面的に改稿したものである/旧データはここ

上へ

[HOME]