京都工芸繊維大学繊維学部発祥地

KI014

きょうとこうげいせんいだいがくせんいがくぶはっしょうち
石碑(0010004)石碑周辺(0007097)

 明治32(1899)年この地に農商務省所管の京都蚕業講習所が創設され,大正3(1914)年文部省直轄校となり,京都高等蚕業学校と改め,昭和6(1931)年京都高等蚕糸学校となった。更に繊維に関する学科を充実増設し,同19年京都繊維専門学校となり,繊維全般の学術研究及び教育機関となった。昭和24(1949)年学制改革により,京都工業専門学校と統合して大学に昇格し,京都工芸繊維大学繊維学部となった。同43(1968)年,現在の洛北松ヶ崎に移転した。この石標は京都工芸繊維大学繊維学部発祥地を示すものである。

所在地北区大将軍坂田町(花園団地東北隅)
位置座標北緯35度01分33.4秒/東経135度43分29.8秒(世界測地系)
建立年1978年
建立者京都工芸繊維大学衣笠同窓会
寸 法高120×幅196×奥行34cm
碑 文
[東]
黄塵跡を
         とゞめざる
こゝ洛西の
         清き野に
精舎の如く
         おごそかに
聳えて立てる
         学び舎や
   京都工芸繊維大学
      繊維学部発祥之地
[西]
わが国蚕糸業の重要性にかんがみ   政府は
蚕糸に関する教育と研究を行わせるため
明治三十二年六月葛野郡衣笠村のこの地に
農商務省所管の京都蚕業講習所を創設した
その後斯業の輸出産業としての飛躍的な発
展に即応して   大正三年文部省直轄の学校
となり   校名を京都高等蚕業学校と改め
次いで昭和六年京都高等蚕糸学校となった
更に内外の進運の要請に応えて繊維に関す
る学科を充実増設し   同十九年京都繊維専
門学校と改称   名実ともに繊維全般の学術
研究及び教育機関としての威容を具現した
昭和二十四年学制改革により京都工業専門
学校と統合して大学に昇格し   京都工芸繊
維大学繊維学部となった   同四十三年八月
に校舎の整備拡充のため   由緒深いこの衣
笠の地から現在の洛北松ヶ崎に移転した
創立以来実に七十有余年を経   その間八千
余名の優れた人材を広く社会に送り出した
歴史を功績に輝く母校誕生の地を   永く後
世に伝えるためここに往時の学び舎の面
影をしのびつつ   碑文を刻んで記念とする
   昭和五十三年三月建立
            京都工芸繊維大学
                        衣笠同窓会
調 査2002年2月21日
備 考

位置図
位置図

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