新村出博士旧宅

KI057

しんむらいづるはかせきゅうたく
石碑(0019684)石碑周辺(0019686)

 国語辞典『広辞苑』の編纂者として知られる言語学者・新村出(しんむら・いづる,1876〜1967)は,明治9(1876)年に山口県令関口隆吉の次男として山口市に生まれた。東京帝国大学で上田万年に師事し,近代日本言語学・国語学の基礎を築いた新村は,明治42(1909)年から昭和11(1936)年まで京都帝国大学教授をつとめた。大正12(1923)年,この地に移転し昭和42(1967)年に死去するまでこの地で暮らした。『広辞苑』の編纂もここで行われた。現在は新村出記念財団本部となっている。この石標は,新村出旧宅の所在地を示すものである。
 なお,旧データの解説には石標東面の記載により,この地が木戸孝允旧宅だと記したがこれは誤り。新村の随筆(「京住五十年」等)によれば,一時期土手町丸太町下るの旧木戸孝允邸に住み,この地に移転した時,旧木戸邸の一部を移築したものである。

所在地北区小山中溝町
位置座標北緯35度02分17.9秒/東経135度45分25.6秒(世界測地系)
建立年1988年
建立者
寸 法高89×幅12×奥行12cm
碑 文
[南]
新村出博士旧宅
[東]
木戸孝允公邸 遺構
[西]
一九八八年九月建之
調 査2004年3月19日
備 考

位置図
位置図

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