全国水平社創立の地

SA008

ぜんこくすいへいしゃそうりつのち
石碑(0007333)石碑周辺(0007323)

 大正11(1922)年,岡崎公会堂に全国の被差別部落から約三千人が集まり,全国水平社の創立大会が開かれた。この石標は創立大会が開かれた岡崎公会堂の跡を示すもので,水平社創立六十周年を記念し建立された。

所在地左京区岡崎最勝寺町(京都会館内)
位置座標北緯35度00分51.6秒/東経135度46分52.2秒(世界測地系)
建立年1982年
建立者京都市
寸 法高206×幅79cm
碑 文
[南]
全国水平社創立の地
[西]
               建立の辞
   大正十一年三月三日、全国から三千人の部落大衆が、この地、京
都市岡崎旧公会堂に集い、歴史的な全国水平社創立大会を開いた。
永い間の差別と屈辱の鉄鎖をみずからの力と団結によって解き放と
うとする部落大衆はここに蹶起した。人間の自由と平等を求めてや
まないこの炬火はついに燎原の炎となって燃えあがっていった。
            水平社はかくして生まれた
            人の世に熱あれ、人間に光あれ
と結ばれたこの創立宣言は、日本の近代民主化に黎明をもたらす最
初の人間宣言の栄誉を担うものとなった。
   それはこの宣言が単に部落解放のみならず、すべての人間の解放
を目指す普遍的な原理に根ざしているからである。
   このようにして生まれた解放運動は、幾多の試練と苦難を克服し
て、今もなお発展継承されている。
   本日、ここに水平社創立六十周年を記念して永く先人の偉業をた
たえるとともに、国民的課題として部落差別を解消する決意を表わ
すため、この碑を建立するものである。
         昭和五十七年三月三日         京都市
調 査2002年2月20日
備 考関連して全国水平社聯盟本部初代事務所の地(KI079)がある。

位置図
位置図

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