• 平成18年6月3日のシンポジウム「今出川通の交通まちづくりとLRT」のパネルディスカッションや来場者アンケートにおける「十分な議論が必要」との意見を踏まえ,7月10日から10月20日にかけて沿線学区を中心に意見交換会を実施しました。
  • 意見交換会の参加者数は,約400名でした。
どうして,廃止した路面電車を復活させるのか。
沿線住民には,メリットが感じられない。観光客のための整備ではないのか。
現在走っているバスの利便性を高めれば十分なのではないか。
車に乗る人がLRTを利用するようになるとは思えない。
現在の状況で導入しても,渋滞がひどくなるだけだ。
今出川線だけ通すのではなく,ネットワークの議論を含め,交通体系の中で位置づける必要がある。
狭い今出川通で検討するのではなく,もっと別に必要なところがあるのではないか。
将来を見据えて,このような検討を行うことは必要である。
LRTだけがバリアフリー性にすぐれていても意味がない。停留場までの歩道など道路全体を整備する必要があるのではないか。
LRTを導入するためには,自動車を減らすための方策をハード・ソフト両面から総合的に考えていくことが必要である。
遠い将来のことを考えると,車の使い方を見直す必要性があるのではないか。
LRTは環境にやさしく,良い乗り物であると思う。
  • 回答者は306名(参加者約400名)でした。
Q1 今出川通における現状で,気になる点を2つ選んでください。
最も多いのが「交通渋滞」であり,約3割を占めています。
Q2 現在の公共交通機関(バス,地下鉄など)の魅力を高めるためには,何が必要だと思いますか。当てはまるものを2つ選んでください。
最も多いのが「時間に正確な運行」であり,約4分の1を占めました。
Q3 新しい公共交通システムであるLRTが今出川通に導入されるとすれば,どう思いますか。当てはまるものを1つ選んでください。
「反対」「どちらかと言えば反対」という意見が,合わせて約5割でした。
一方,「賛成」「どちらかと言えば賛成」という意見が,合わせて約3割でした。
Q4 今出川通において今後LRTを検討する場合,どのようなことに配慮すべきだと思いますか。当てはまるものを2つ選んでください。
最も多いのが「軌道の専用化による道路の混雑や停車スペースの確保」であり,約3割を占めています。
Q5 今出川通にLRTが導入されるとすれば,あなたは,車の利用を控えることができますか。当てはまるものを1つ選んでください。
「少しは車の利用を控える」「車の利用を控えて積極的にLRTなどの公共交通機関を利用して移動する」が,合わせて3割強であした。
一方,全体の約2割が「車の利用を控えることはできない」と回答しました。
Q6 LRTが今出川通に導入されるとすれば,期待することは何ですか。当てはまるものを2つ挙げてください。
最も多いのが「騒音や排気ガスが少なくなる」であり,約2割を占めました。
Q7 今回の意見交換会に参加されて、LRTに対する印象は変わりましたか。当てはまるものを1つ選んでください。
「良い印象をもった」「少し良い印象をもった」という意見が約3割であり,「悪い印象をもった」「少し悪い印象をもった」という意見を上回りました。
(年齢) 回答者の約6割が50歳以上でした。


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